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Inner Sights

2025.02.11 HAE, 乳がん当事者たちと一部その家族

乳がん当事者とは、乳がん罹患を経験した本人だけに限りません。罹患者を中心とした関係性の網の目と

しての当事者性があります。

乳がんの告知から治療において、治療選択における葛藤、身体的イメージの変化など経験者にしか分から

ないことがあり、また、言語化が難しいために内面に溜め込んでしまうこともあります。一方、家族や親しい間柄

などそれぞれの立場において、言葉にできない思いを抱え、言い出しにくい悩みや不安を持つ人もいるのでは

ないでしょうか。

言葉にできない思いを発露するきっかけとして、私たちは細胞のような油膜を使ったペインティングで手

を動かしながら発話をする試みを実施しました。協力いただいた当事者の方々の声と描かれた絵を共に展示し、

一つの対話の方法として示します。